日本で生まれて日本で育った在日韓国人3世として、普段考えていること、面白いこと、興味を持っていること、みんなに知ってほしいなぁ~と思うことなどを交えながら、ブログを使って発信していきます。
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イゴ パッチギヤ!(これが『パッチギ』じゃ!)
さて、水曜日ですね。水曜日は韓青ではウリマル(韓国語)教室というのをやってます。参加・見学希望の方はこちらへどうぞ。

で、水曜日は(今のところ)映画です。
「おいおい毎週映画紹介するほどのネタあるんかい?持って3ヶ月くらいだろ」
との疑惑もありますが、
ネタはあるんです!韓国映画毎週1本ずつ出しても2年続ける位のストックはあるんですって!
と自分で自分を奮い立たせている次第です。
皆さん、こんな20代男性ですがヨロシク。

映画紹介なんですが、映画の魅力を伝える範囲内での最小限度のネタバレOKでいきます。それと、紹介するからには観てほしい!ジブロ見て映画観たらコメント欲しい!ので、今現在見るのが困難なものではなく、映画館やレンタルで見ることができるものから出していきます。

pacchigi3s.jpg

さて、第1回目の映画紹介は・・・
パッチギ!です。
これは正確には日本でつくられたれっきとした日本映画ですが、コリアに関係するものなら何でも扱っていきますので、日・韓・朝・その他映画何でも紹介します。

日本学校と朝鮮学校の高校生たちが繰り広げる、交流と友情と恋の物語です。
日本の高校生が、朝鮮学校にサッカーの親善試合を申し込みに行ったところ、音楽室から曲が聞こえてくる。つられていってみるとこれまたどえりゃーべっぴんさん(笑)がフルート吹いてるじゃありませんか。
ケンカシーンが多く、うぁっ!という場面もありましたが、なぜだか見終わったらさわやかな気持ちでした。

60年代という時代背景もありますが、実際に衝突が多かった時期だったようで、神奈川ではその中で朝鮮学校の学生が命を落としてしまうという事件もあり、実際当時に激しい対立を目の当たりにしてきた人は多いようです。
また「イムジン河」の使い方も泣かせますね。イムジン河って朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)で作られた曲ですが、作詞者は何と国歌を作詞した方なんだそうです。つまり、とても由緒正しい曲でもあるわけです。
曲の紹介は改めて後日ってことでいきます。

印象に残ったのは、お葬式のシーンです。在日韓国人のハラボジ(おじいさん)が日本人の若者(主人公)に「お前たちに何が分かるんだ!帰ってくれ!」と言い寄り、場が険悪な空気になる。それでも若者は、伝えたい気持ちと伝えきれない思いの狭間で葛藤し、すぐ帰ろうとはせず座り込んだまま硬直する。
ハラボジにきつく言われたこと、そのハラボジの思いを受け止めきれない自分に腹が立ち、帰り道に大事なギターに当たってしまう。

このシーンを見ていて、あることを思い出しました。

以前、在日1世のハルモニ(おばあちゃん)宅を訪問したことがありました。そのハルモニは私が在日3世だということを知ると安心したようで、終始日本人と日本政府の悪口ばかりを言っていました。
きっと、自分の話を真剣に聞いてくれる孫のような若者が現れたから、いろいろなことを伝えたかったのでしょう。
貴重なお話をしてもらったという気持ちと、はたして自分はすべてを受け止めることができるのか?という重い気持ちを引きずりながら帰った記憶があります。

弱肉強食の大戦争時代に、さまざまな「やむなき理由」によって日本に渡らざるをえなかった、もしくは無理やりつれてこられた人たちの思いは、戦争を知らず、また戦争の悲惨さを正しく教わらずに育った世代にとって、すんなりとは受け入れにくいものかもしれません。
ですがそれは決して傍観するだけでなく、当事者として受け止めていきたい。そう感じながらも答えを見出せず葛藤するカンゲ(主人公)のように、自分も考え続けていくつもりです。

曲の想いを感じ取りながら観るもよし、当時を懐かしみながら観るもよし、キョンジャに惚れるもよし。
60年代後半という、当時の歴史的・政治的な背景を豆知識として知っていればより楽しめますが、そうでなくても全然OK、または観る前後にネットでチョロっと調べてみるってのも面白みが出てくるかもしれません。

まだギリギリ上映している所もあるみたいなので、まだ見ていない人もよかったらどうぞ。
おもしろいよ。

pacchigi2.jpg


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追加情報です。
「パッチギ!」のDVD、2005年7月29日発売が決定しました。
見逃した方はどうぞ。

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コメント
この記事へのコメント
私にとって「パッチギ!」はいい映画でした。
はじめまして。
 私は、「パッチギ!」という映画が公開されたと知った時から、とても見たかった映画でした。見た後の感想も「よかった!」です。
 私がそれから最も気になっているのは、在日一世・二世・三世の方々があの映画をどのように感じておられるのか、ということです。あの映画は日本人の監督が作っているし、俳優さんたちもほとんど日本人だし・・・。製作者は在日の方ですね。つまり、撮られる側からみる映画のできふできもあるけど、それ以上に、「日本人が作った映画」を在日の方々がどう見ていらっしゃるか、ということが、とてもとてもきになります。そこに、映画の真価が問われているようにも思います。

 印象的なところはいっぱいあるけれど、日本人の私が一番願っていることは、主人公の男の子が、あのきれいなキョンジャちゃんと結婚して、お寺をいっしょに継ぐこと。キョンジャがキャンジャのままでお寺の奥さんになる。そして、二人で新しい家族を作り、お寺を支えていくこと。そこには二人の実家や檀家さんとの関係など、乗り越えなければならないこともたくさんあるだろう。でも、あの過去の歴史がこんな現在につながっていたら、世界はきっと少しずつ進歩しているってことじゃないかな。
2005/12/05(月) 11:25:57 | URL | つかもと #-[ 編集]
私もいい映画だと思います。
つかもと さんへ
はじめまして、コメントありがとうございます。

在日コリアンの1世・2世・3世がどう見るのか?というのは、人それぞれだと思います。バイオレンス満載映画、というところで終わるか、根底に流れているテーマ(朝鮮学校生徒や在日朝鮮人の苦悩、それをとりまく日本社会、分断の悲劇、1世の思い、など・・・)を汲み取って見ることが出来たかだと思います。
ただ、2世世代は昔を懐かしみながら見たのではないでしょうか。
2005/12/05(月) 23:23:41 | URL | Ghiblo #GzvTJWb.[ 編集]
人それぞれ
ジブロさんへ
 さっそくのお返事ありがとうございます。
2005/12/06(火) 09:05:42 | URL | つかもと #-[ 編集]
人それぞれ
すみません。コンピューターに不案内なもので、途中で、送信してしまいました。
 考えてみると、世代で十把一からげにはできるわけないですね。
 でも、私は日本人。生きてきてそれなりの苦労もあったし今もあるけれど、在日コリアンの方たちには、日本人の私にはない、つらい歴史と経験があって、それが私たち日本政府と私たち日本人が強いてきた結果であるわけで、その責任を感じながら生きるしかないのです。だからといって、何か確実な責任のとりかたができるわけじゃない。そこのところが、在日コリアンの方たちと出会うたびに、つらく思っています。
 今の私にできることは、やはりあの「パッチギ!」の主人公の男の子の姿勢・・・なんていうのがおこがましいくらいです。あの男の子は裏表なく誠実だと思います。
 私は20歳代の10年間、川崎市の幸区にすんでいました。(年がばれますね)その間、いろいろな出会いがありました。正直、そのときから私は「無責任で軽薄な日本人」という自分に対するイメージをぬぐえません。自分が心がけていることは、出会う人に対して、できるだけ誠実であろうということです。
2005/12/06(火) 09:29:27 | URL | つかもと #-[ 編集]
私が思うこと
誠実なコメントありがとうございます。

私が日本に住む日本人の皆さんに対して感じるのは、良心的な人ほど、在日コリアンの存在や歴史に対し、必要以上に罪悪感を背負いつづけている人がいるということです。
一方で、過去を正当化しつづける層がいるのも確かですが。良いか悪いかは別として。
過去に起きた問題を問題として認識することは不可欠ですが、いくら悩んだところで過去は変わりません。それなら過去を踏まえ、現状をよく知った上で、よりよい未来のために出来ることをしたらいいんじゃないかというのが私の考えです。

私が今の日本社会に求めるのは、暗い過去があったから自分たち(在日コリアン)がいるんだ、だから責任取れ、ではなく、在日コリアンの特に若い世代が、自分の存在を否定する必要もなく、いまをのびのびと暮らすためのよりよい社会を作ってほしいし、一緒に作っていきたいということです。
そういう考えに立ったとき、一緒に行動できる人(日本人)は、残念ながら私の周りには多くありません。

康介のように、在日コリアンに対して愚直なほど誠実であるというのも、もしかしたらよりよい「これから」を切り開くためのスタンスの一つなのかもしれません。


本題に戻りますが・・・
私がいる韓青という団体(画面右のリンクにあります)は、在日コリアンの3世・4世、10代後半~30代前半あたりの青年が在籍していますが、パッチギ!はほとんどの人に好評だったようです。
2005/12/07(水) 01:13:07 | URL | Ghiblo #GzvTJWb.[ 編集]
過去を踏まえた上で未来を考えたい
今まで在日コリアンの方がどんな状況にいるのか、思うことは少なかった私です。
もしかしたら出会っていたのに気づかなかった(気づかれないようにされていた)のかもと思います。
知り合うことでお互いのよりよい生活を模索できるのでしょうね。
親しくなるということは、
相手の立場を理解しようとすることに自然とつながりますね。
2005/12/07(水) 12:25:50 | URL | 瑞穂 #KgDo1ClA[ 編集]
イムジン河
 『パッチギ』とても興味深く観ました。最近「イムジン河」を聴くことが多くて、ここにたどり着き、コメントまで読みました。わたしは東京で留学中の韓国人です。
 日本に留学してなかったら出会えなかっただろう人たちや、書物、映画、音楽などにふけって、自分の勉強を怠っているこの頃です(笑)金石範『「在日」の思想』は特に記憶に残っている部分が多いです。彼は、言葉は頭じゃなくて 体を通るものだと述べ、在日朝鮮人文学を 「越境する文学」と称しています。日本語、いわば他国語のなかに表現を見出している存在、そして、そういう存在から生れた文学が在日文学だ、それは言語の条件だけで規定されるものではない、と述べています。日本で生れて日本語でものを書きながら日本に帰化することを拒む金石範の文章に一晩中戦慄した覚えがあります。
 映画「パッチギ」を観て、北に行ってみたいと初めて思いました。フォークル「イムジン河」に魅了され、調べてみたら何と韓国にも同名曲があったのです。歌詞は少し変わりますが。フォークルが歌っているのは、北の視点から南の方を、祖国と呼んでいますよね。韓国にあるのは、北から南へ、また、南から北へ、同時に歌っています。もちろん、雰囲気もフォークではなく、だいぶ違う感じですが。
 ところで、朝鮮籍の在日の方に伝わっている曲は、映画に流れているそのままなんでしょうか?どのような形で北では歌われているのでしょう?いろいろ知りたくて、失礼ながら書き込みました。もしご存知でしたら教えてください。あ、韓国の「イムジン河」もしお聴きしたいならば連絡ください。ファイルを送ります。(^^
2006/08/29(火) 08:11:40 | URL | けい #0ecWsDRU[ 編集]
名曲です
けい さん
はじめまして!コメントありがとうございます。

日本語お上手ですね。言葉使いといい、金石範の本で感じることができるほどの語学力といい、留学して1~2年どころではないのでは?
この映画では、ダークな部分もありますが、差別的な中を楽天的にたくましく生き抜いてきた在日コリアンを描いています。それを興味深く見ることができる、韓国から来た韓国人(変な表現ですが)は意外と少ないと思いますよ。

映画で流れているイムジン河は、歌詞が本来のものと違うと言われています。「誰が祖国を二つに分けてしまったの~」というくだりは、元の曲にはなかったそうです。

韓国で歌われたイムジン河ですか。私は北朝鮮で歌われたものを持ってます^^

近いうちにメールします!
2006/09/04(月) 23:09:19 | URL | Ghiblo #GzvTJWb.[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2006/09/10(日) 03:34:36 | | #[ 編集]
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 自腹で見なきゃいけないと思いつつ貯まったポイントで観てしまった。「横山ホットブラザーズはこの時期にはもう活躍していたんだなぁ」と妙なところに感心しつつも、見事な青春映画に仕上がったと感じましたよ! 発売中止という措置を取られた「イムジン河」を二人の恋愛
2005/04/06(水) 02:04:28 | ネタバレ映画館
パッチギ! 年代としては、1968年。ま、うちとは、ちょっと年代は違うケド、時代考証、完璧ちゃうん??最初、「音楽 加藤和彦」て出てきて、???やったんやケド、すぐにわかったわ。これなんやね。うち、カラオケで、たまに歌います、フォークル。
2005/08/08(月) 01:36:14 | 猫姫じゃ
映画館で観ようと思ってて、見逃した作品をDVDで。井筒監督が自ら、テレビで宣伝してたよね。2004年製作の青春ドラマ、119分もの。あらすじ以下ネタバレ注意↓(反転モード)60年代の京都。高校二年の康介はグループサウンズに影響を受けたりしてる普通の高校生
2005/08/11(木) 22:55:13 | ひらりん的映画ブログ
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