日本で生まれて日本で育った在日韓国人3世として、普段考えていること、面白いこと、興味を持っていること、みんなに知ってほしいなぁ~と思うことなどを交えながら、ブログを使って発信していきます。
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「ことば」は文化。
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ここ2~3年前位から、NHKラジオハングル講座、テレビハングル講座が面白くなってきました。
というのも、最近では韓国ドラマ・映画を取り入れながら進められているということもありますが、単なる語学学習にとどまらず、韓国の文化、風習、グルメ、観光など、その言葉が使われている「背景」から紹介されているからです。
私は、この流れに大賛成です。その言葉が生まれ、使われてきている国の文化を知ることは、その言葉を理解し使いこなせるようになるための大切な一要素だからです。
ラジオは、以前なら基本的、原則的な言い回しがほとんどだったのですが、日本の漫画事情を紹介しながらゲストに好きな日本漫画を聞いたり、「厳密にはこの二つの読みは違いますが、ソウルの人はあまり言い分けていませんよ」と紹介したり、本文を通して大人の女性と女子高生(若い女の子)の話し方の違いが出ていたり。「このフレーズがスッと出るようになると『お!こいつなかなかやるな!』って思われますよ!」など、遊び心もあり聞いていて楽しいです。

テレビも、冬のソナタなど人気ドラマや映画のワンシーンや曲から勉強したり、韓国旅行のバラエティ番組のようにグルメやショッピングが紹介されていたり(少しですが)と、見る側を飽きさせない30分になっています。またゲストも、いかにもな感じの「どっかの大学教授」と「どっかの韓国人留学生」という構図にとどまらない、ステキな人が多くなっています。

こんな風に、「ことばを学ぶには文化も学ぶべき」というのは私の持論です(ハングル講座で小倉紀藏先生の受け売りですが)。私が受け持っている韓青の韓国語教室の授業でも、一面的な語学の習得にとらわれず、そういったお話を取り入れながら進めるようにしています。おかげでしょっちゅう脱線しまくり、教科書はずれまくりですけどね。


みなさんは「将軍様」という言葉、聞いたことありますか。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記のことを指した、見下した意味の込められた言い回しです。
たしかに、
장군님(チャングンニム)
をあくまで直訳すれば将軍「様」になります。ですが、韓国語(朝鮮語)では、先生を呼ぶとき、生徒なら普通に
선생님(ソンセンニム:先生「様?」)
と言いますし、自分の両親のことを話すときは、近くにいようといまいと
부모님(プモニム:両親「様?」)
と言います。他にも、日本語では様をまずつけないものにも、相手のほうが立場が上の場合は普通につけます。また、中には
님을 위한 행진곡(ニムルウィハンヘンジンゴク:ニムのための行進曲)
なんていう曲だってあります。こうなると、日本語に訳すのは非常に困難です。
「ニム」は、日本語で言うところの「様」よりももっと気軽に、普通に使うものです。確かに日本語に訳すなら一番近いのが「様」ですが、だからといって日本語訳した時すべてに「様」をつけるのは、逆に日本語が不自然になり、訳者の日本語能力が問われます。

また、日本(語)では対外的に自分の身内を低く言いますが、韓国(語)では身内でも「ニム」をつけます。たとえば、お客さんから自分の会社に電話がかかってきた。部長の山田は外出中。そんなときは日本語なら
「山田はただいま外出しております」
といいますが、このシーンを韓国語で再現するならヤマダ부장님(プジャンニム:部長「様?」)となり、これを日本語に直訳すると
「山田部長『様?』はただいま外出されています」
という風に「外出する」という山田部長の動作も敬語になります。「ニム」もそうですが尊敬語を使う対象が、日本とは明らかに違うんです。

「様」をつけるかつけないかには、日本語訳をする側の思惑を感じます。「先生」や「両親」には「様」をつけないのに、「将軍」にはごていねいに「様」をつけますよね。わざわざ不自然な日本語訳にすることで、かの国に対する曲がった見方、価値観を膨らませているようにも感じます。
積極的に「将軍『様?』」を使っている人たちには、先に書いたような「ニム」のことを始め韓国・朝鮮の文化をもっと受け止めて欲しいと思います。ですが、一番悪いのは不自然な日本語訳になるのを承知で「意図的」に使い分けているマスコミや、テレビに露出している有名人・芸能人たちです。

もし英語圏の人から
「日本では先生のことを名前(ミスター○○という風に)で呼ばず「先生!」って呼んでいるけど、それって相手に対して失礼なんじゃないのか?」
「仕事が終わって会社の外に出たのに、いつまでボス(上司)のことを「社長!」「課長!」って呼んでるの?ここ会社じゃないんですけど?」

といわれたら、どう思いますか?また、これを口実に「だからこの国は・・・」と否定的なことを言われたら、どう感じますか?

そんなこといったって、これが日本・日本人・日本語の文化ですよね。

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コメント
この記事へのコメント
TBありがとうございました
「ニム」に関する記事、興味深く読ませていただきました。他国語に翻訳するときに難しい言葉がありますね。

今夜、関西ローカルで「反則王」が放映されますので録画しておきます。いずれレビューを書こうと思います。
2005/05/06(金) 00:23:24 | URL | 朱雀門 #-[ 編集]
저야말로(こちらこそ!)
コメントありがとうございます!
日本語にしても「そんなこと言われたって、そういうもんなんだよ!」ということば、たくさんありますよね。それを面白おかしく書いた本が最近流行りの「ダーリンの頭ン中」という本だと思います(読んだことありませんが・・・)

英語は今では「万国共通語」的な面がありますが、韓国語(日本語)は基本的に朝鮮半島(日本列島)内という狭い空間でつかわれることばなので、なおさらその国の文化と直結しているんじゃないかと思います。

ハングル講座は過去に撮りためたものから消化しているのでリアルタイムではありませんが、見てますよ。
これからもうちのブログに遊びに来てください!私もおじゃまします。
2005/05/06(金) 12:06:54 | URL | ZYZY #GzvTJWb.[ 編集]
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 あんにょん、ダブルです。僕の連休は暦どおりです。つまり、今日は仕事の日。。。 いやしかし、体が痛い。昨日、一昨日と韓青兵庫の合宿に行ってきたのですが、キックベースではしゃぎすぎて体中がイタイ。運動不足かなあ。体も辛いし、今日は仕事終ったらさっ
2005/05/02(月) 23:25:28 | ダブログ
特に面白いわけでもないであるが、見ることが習慣になっているんでよろしく。気になったことを徒然に書きまする。★オープニング倉本さんは、相変わらず「生徒役」と言っておられまする。「役」はいらないでしょう・・・・★今週はあいさつ「안녕하&#49464
2005/05/04(水) 14:01:38 | 朱雀門の「今夜も大宴会」(ウソつけ!)
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