日本で生まれて日本で育った在日韓国人3世として、普段考えていること、面白いこと、興味を持っていること、みんなに知ってほしいなぁ~と思うことなどを交えながら、ブログを使って発信していきます。
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『ハングル』講座の謎。
私は、「ハングル講座」が嫌いです。

おいおいさんざんブログで紹介したりオススメしといてそりゃないだろ、と思うでしょう。私もそう思います。
「ハングル講座」が嫌い、というのは、NHKが気に食わないだとか、番組の内容やキャスティングが許せないだとかそんなものではなく、「ハングル講座」という名称そのものが好きになれない、という意味です。

以下の話はご存知の方も多いと思います。
한글「ハングル」というのは「ことば」そのものをあらわすものではなく、「文字」のことを指しています。なので「ハングル講座」というのは、日本語講座のことを「ひらがな講座」「カタカナ講座」というのと一緒です。ましてや「ハングル語」なんてもってのほかです。
もし韓国の国営放送KBSが堂々と「ひらがな講座」という番組をやっていたら、おいおいそりゃないだろ、と誰もが思うことでしょう。ですが日本ではそれ(ハングル(文字)=ことば)があたりまえになっています。

ではなぜ「文字講座?」という変てこりんな名前になってしまったかというと・・・
NHKがこの言葉を講座として開設しようと思ったが、「朝鮮語講座」とすると韓国系団体が、「韓国語講座」とすると北朝鮮系団体が納得してくれないとのことで、悩んだすえにやむなく「ハングル講座」という名前で落ち着いた、という話を聞いたことがあります。話の中身はややデフォルメされているかもしれませんが、大筋ではあっているのではないでしょうか。

残念なことですが、これも「分断の悲劇」ですね。
元は一つの国、一つの言語だったのに、分断してしまったせいでことばの呼び方一つでもいがみあいの原因になりかねない。そんなことを考えるだけでも、本気で「悲しく~て~悲しくて~とてもや~り~きれ~ない~」気分にさせられます。

私が韓国語の講師をしている韓青では、우리말(ウリマル)と呼んでいます。直訳すると「私たちのことば」という意味ですが、「ハングル!」と呼ぶよりもやわらかく親しみが持てるので、私はこの呼び方が好きです。

ウソかホントか、終戦直前には日本を東西に分割統治するという案があったそうです。もしそれが実現していたら・・・

日本は敗戦後、東西に分割統治され、3年後には東側が「日本国」、西側が「大和国」として政権が樹立しました。

「日本国」と「大和国」はイデオロギーの違う大国の後ろ盾があり、常に自国の正当性を主張して互いのことを否定してきました。

全人口の5人に1人は、相手側に親戚や親・兄弟などが住んでいますが、自由に往来することも出来ません。

大国同士の代理戦争によって、全人口の5%が死にました。

朝鮮には、終戦後さまざまな理由から多くの日本人が残りました。自然と「日本系団体」と「大和系団体」に分かれ、本国の影響を受けながら団体間でのいがみあいが絶えませんでした。

旧日本のことばは、「日本語」「大和語」どちらで呼んでもクレームがきそうなので、朝鮮では「ひらがな語」と呼ばれています。


とても非現実的な感じがしますね。ですが、上の文章を
「東」「西」⇒「南」「北」
「日本」「大和」⇒「韓国」「北朝鮮」
「ひらがな」⇒「ハングル」

と変更すると、非現実が一気に現実になります。

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コメント
この記事へのコメント
同感です。
TBさせてもらいました。
全く正しいと思います。そして、うまいです。朝鮮・韓半島が「分断」されたのも、戦争したのも日本、ソ連、米国の代わりに行われたと思います。
「ウリマル」はわたしも愛用しています。朝鮮籍在日の友人も多くいるので、そう使っています。これからもブログ楽しみにしています。
2005/05/09(月) 23:34:00 | URL | che daniel #-[ 編集]
励みになります。
コメントありがとうございます!
楽しみにしてくださる方がいると、とても励みになります。
danielさんの
枝川に行きました。②
も楽しみにしていますよ!
2005/05/09(月) 23:46:12 | URL | ZYZY #GzvTJWb.[ 編集]
難しいお題ですね
「ハングル講座」の由来については私も聴いたことがあります。

そうですね・・・韓国語、朝鮮語を総称する名称となると「ウリマル」は最適かもしれない。ただ、私のように朝鮮(韓)半島にルーツを持たぬ人間には、使いにくいかな?

まあ、ハングルという言葉の由来についても常に意識する日本人が多いとも思えないし、そう考えるとウリマル、いいかもね。
2005/05/10(火) 21:22:40 | URL | 朱雀門 #-[ 編集]
統一した国の名前から
コメントありがとうございます!
「この言葉を何と呼ぶか」というのは、本当は簡単な問題のような気がします。「英語」と言うのに何故「米語」とは言わないんだ!と怒る人はいません。本来呼び方なんてのは一つしかないはずですから。
ウリマルは、確かに「私たち」に含まれる(=ルーツが朝鮮半島にある)人向けの言い方です。ただ「呼称」というより「愛称」という意味合いが強いですね。

何年後になるかわからないけど、南北が統一した時の国名だけ今のうちから決めといて、その名前に「語」をつければ・・・って一番非現実だなこりゃ。でも夢があっていいかな~なんて。
2005/05/11(水) 00:48:57 | URL | ZYZY #GzvTJWb.[ 編集]
勉強になりました
言葉は生き物で移り変わるものだと思ってるのですが、こういったある事情から誤解→常識に変わることをとても残念に
思います。その意味で気づきをくれたZYZYさんに感謝!
2005/05/14(土) 00:47:03 | URL | Jeff #-[ 編集]
恐縮です。
コメントありがとうございます!

私のブログではあまり単語だとか文法だとかを細かくやりません(やっているブログやサイトが多いので)。
そのかわり『韓国語を勉強している人はもちろん、していない人でも楽しめる韓国語(語学)のこと』を中心に、比較的環境に優しいモノゴトを垂れ流しています。

Jeffさんのブログを見させていただきました。上海に住んでらっしゃるんですね。上海と日本の、言葉から感じる文化の違いなんかも是非レポートしてください!
2005/05/14(土) 08:28:34 | URL | ZYZY #GzvTJWb.[ 編集]
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先日、東京都江東区枝川にある東京朝鮮第2初級学校のフィールドワークに参加しました。私は韓国籍在日朝鮮人ですが、朝鮮学校には行かず日本の学校に通ってたので朝鮮初級学校に訪れるのは初めてでした。(朝鮮高級学校は2年前文化祭には行ったのですが)枝川は昔、埋め立て
2005/05/09(月) 23:27:10 | だにえるの一言。
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